最初にお伝えしたいのは、リーダーとして明確な態度を示す人が周囲の信頼を得て、未来を切り開く鍵になるということです。これは普遍的な真理であり、どの国や業界でも共通しています。
リーダーの重要性とその人材を見つける難しさ
ここ数年、私自身も同じ課題に直面してきました。それは、リーダーシップを持つ人材、つまり指示を待つのではなく、自ら率先して行動し、人々を導く人材を見つける難しさです。多くのCEOと話をしても、皆この問題を共有しています。
そして、この問題は日本特有のものではありません。私の出身国ブラジルでも同様の課題に直面しました。本質的に、リーダーの役割は『奉仕の精神』を持つ人にしか務まりません。自分のためだけでなく、他人のために尽くす姿勢が真のリーダーシップを生み出します。
リーダーとしての行動の価値
リーダーとして成功するためには、生まれつきの才能だけに頼るわけにはいきません。多くの人が努力を重ね、学びを深めることで、その役割にふさわしい人間になっていきます。
例えば、私はいくつかのクライアントと製品開発、デザイン、経営コンサルティングに関わってきました。その中で、多くのプロジェクトオーナーやマネージャーに伝えることがあります。それは、リーダーシップを発揮することで、自分の役割がより意義深くなり、チーム全体が効果的に機能することを伝えています。そして、必ずと言っていいほど彼らは「どうすればリーダーシップを発揮できるのか?」と尋ねてきます。
具体例:リーダーシップが生み出す影響
ある中規模の美容製品会社での話です。一人の若手社員が、エンジニアリングからマーケティング、セールスまで約20人が関わるプロジェクトに参加していました。彼は最年少のメンバーでしたが、ある日、自分の母親が自社製品のターゲット層と親しいことに気づきます。
プロジェクト内では意見の対立が続き、最終決定がなかなか出ませんでした。そこで彼は帰宅後、母親や親族に話を聞き、データを集めました。そして翌日、A4用紙1枚に自分が考える製品戦略をまとめ、プロジェクトメンバー全員に共有しました。
その結果、彼は一躍プロジェクトの中心人物となりました。彼の提案をきっかけに議論が進み、最終的な方向性が決まったのです。彼は役職的にはマネージャーではありませんでしたが、そのリーダーシップがプロジェクトを成功へと導いたのです。
リーダーになる覚悟を持とう
全てのCEOが、チームメンバーがリーダーシップを発揮する瞬間を待っています。何かを変えたいという情熱を持ち、自ら提案し行動する姿勢を求めているのです。ただ追随するだけの人材は、もう十分にいます。
リーダーシップとは、リーダーシップとは肩書きではなく、行動で示すものです。たまには勇気を出して、自分がリーダーになる決断をしてみませんか?それがあなた自身の成長を促し、周囲に変化をもたらす第一歩となるのです。
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