YouTubeチャンネル「Top Management Podcast by Dore」にTakeMe株式会社 代表のLu Dong(ル ドン)氏が登場し、日本の飲食店がインバウンド需要を掴むための戦略について語りました。旧来の価値観から抜け出せない飲食業界に必要なのは「意識改革」と「SNS活用」。グローバル視点で読み解く実践的なヒントが満載です!
ゲスト:Lu Dong氏
中国出身。日本在住30年。スタンフォード大学卒業後、金融業界やITベンチャーを経て、現在は訪日観光客向けの注文・決済・集客を支援する「株式会社TakeMe」のCEO。日本の飲食店での現場経験を活かし、グローバルとローカルの橋渡し役として活躍。
なぜ今、日本の飲食店にインバウンド対応が求められるのか?
Lu氏は「世界から見て日本はチャンスの宝庫」と語りますが、多くの飲食店がその波に乗れていません。その理由は次の3点に集約されます。
・テクノロジー導入の遅れ(スマホ注文・決済の普及不足)
・ノーショー文化の違い(予約しても来ない問題)
・「安くてうまい」神話が利益率を圧迫
鍵は“マインドセット+インフラ+SNS”の3本柱!
Lu氏は、外国人観光客を取り込むためには「特別なことではなく、基本を丁寧にやること」が重要だと語ります。
1. マインドセットを変える
言葉よりも“歓迎する姿勢”が大切。英語が流暢でなくても、おもてなしの心は必ず伝わる。
2. インフラ整備を最低限でいいから進める
・多言語メニュー(英語・中国語など)
・キャッシュレス決済対応
・Google MapsやTripAdvisorへの情報掲載
これだけで外国人にとって「安心できる店」に。
3. SNSを“攻め”の武器にする
・SNS上での「拡散」は最大の集客ツール
・「帰国後にSNSで紹介」も立派なリピーター行動
・映える料理、撮影サポート、オーナーの投稿習慣が鍵
・ターゲットに応じたSNS選定(例:Instagram/REDなど)
未来の飲食店は「AI×高付加価値」へ進化する
Lu氏は、AIを活用した業務効率化と「人にしかできない体験価値の創出」を両立する未来像を描きます。安さではなく「体験価値に見合う価格」へシフトすることで、飲食業界全体の所得向上にもつながると語ります。
原点は“皿洗い”から始まった現場愛
来日当初、日本語が話せない自分を雇ってくれた飲食店での体験。お金以上に「人を喜ばせたい」と願う料理人や店主たちの姿に触れたLu氏は、その恩返しとして、今の事業に取り組んでいます。
まとめ:まずは「1枚のSNS投稿」から始めよう!
インバウンド戦略は特別なことではなく、日々の一歩の積み重ね。
・外国人を歓迎するマインドセット
・最低限のインフラ整備
・SNSによる継続的な発信
この3つが揃えば、あなたの店も「世界から選ばれる飲食店」になります。対談の全編はぜひYouTubeでご覧ください!
URL:https://www.youtube.com/watch?v=tKOLR-qHCpQ