「そんなことできるわけがない」「成功するにはお金やコネが必要だ」といった言葉を、これまで何度耳にしてきたでしょうか? 世の中には、成功するには恵まれた環境や高学歴が必須だと信じ、それを他人にも押し付ける人たちがいます。しかし、それは事実ではありません。むしろ、それは成功を掴めなかった人が自分の限界を正当化するための言い訳であることが多いのです。
もちろん、お金やコネがあれば道がスムーズになることは否定できません。しかし、それらがないとしても、成功を掴む道は十分に切り開けます。
家庭環境と成功の関係
成功への鍵として、家庭の影響を見逃すわけにはいきません。以前読んだ記事に、ニューヨークのユダヤ人に成功者が多い理由として、ユダヤ人の母親が子どもを非常に努力させるからだ、という話がありました。その文化の中では、母親に褒められるためには並々ならぬ努力が必要だそうです。
私も複雑な感情が渦巻く家庭で育ちました。誤解のないように言っておくと、両親は私たち兄弟のためにできる限りのことをしてくれました。彼らの自己犠牲には深い敬意を抱いています。しかし、その一方で、家庭内で他人の成功を軽視するような考えが語られることがありました。
例えば、「あの人が成功したのは元々裕福だからだ」「彼の事業は陰で親が支えているに違いない」「うちの家族にはそんなことを成し遂げた人なんていない」など。これらの言葉が、家庭の中で日常的に交わされていたのです。
否定的な意見を乗り越える経験
大学受験で1位を取った時のことを鮮明に覚えています。私は220点満点中190点を獲得し、2位との差は大きなものでした。しかし、家に帰ると父はこう言いました。「それは私が聖母マリア様に祈っていたおかげだよ」。私が必死に勉強し、膨大な量の本を暗記した努力は軽視されてしまいました。
一方で、母と友人たちはお祝いパーティーを開いてくれました。「1位」を祝うポスターを家中に貼ってくれるほどの大歓迎でしたが、その中の一人が私にこう言いました。「今のうちに喜んでおけ。1位を取るなんて大変だから、もう二度とできないだろうからね」。彼とはもう連絡を取っていませんが、今ではそれで良かったと思っています。
他人の言葉に囚われず、自分を信じる
否定的な意見を受けた経験は、これ以外にも数え切れないほどあります。時には、愛し尊敬している人から言われることもあり、それは非常に辛いものでした。しかし、最終的に私はこう気づきました。彼らが否定的な言葉を投げかけるのは、彼ら自身が成功できていない理由を正当化するために過ぎないということです。それは、私ではなく彼ら自身の問題なのです。
自分自身をプッシュし続けるために
私は毎日、1日に3回深呼吸をしています。通勤途中、昼食後、そして夕方に行いながら、自分にこう言い聞かせています。「周りが何を言おうと、私は自分が正しいと信じる道を進めばいい」「自分の敵は自分だけだ」「成功の可能性は自分で切り開くものだ」と。
どんな状況でも言い訳をせず、行動し続ける。それが私の信条です。そして、同じような境遇にいる人にも、自分を信じて前進してほしいと思っています。成功への道は、自分自身の手の中にあるのです。