社員が自律的に躍動する組織をつくる秘訣とは?平栗氏が語る“ファンになる文化”と働き方改革の本質【トップマネジメント・ポッドキャストより】

社員がもっと主体的に動いてくれる組織を作りたい。でも、どうすれば社員が「会社を自分ごと」として捉え、自律的に行動するようになるのか…。そんな悩みを抱えていませんか?

YouTubeチャンネル「Top Management Podcast by Dore」に株式会社スカイアーク代表・平栗氏が登場し、「社員が会社を自分ごとと捉え、自律的に躍動する組織をつくる秘訣」を語りました。経営者としての実体験を踏まえた話は、組織づくりに悩むリーダーにとって貴重なヒントになるはずです。

ゲスト:平栗健太郎氏太郎

株式会社スカイアーク代表取締役。株式会社フューチャースピリッツ取締役。新卒でOA機器販売会社に入社し法人営業を担当。その後、2006年に株式会社スカイアークシステム(現スカイアーク)に入社。企業コミュニケーションの基盤開発(コミュニケーションのDX)の拡大を使命に営業として主に顧客の開拓業務に従事。先業務と並行し、受託事業のプロジェクトリーダー、バックオフィス業務(経理・人事労務・法務・総務)、組織マネジメントと事業運営に携わる一連の業務も兼任にて従事。2020年には創業者よりスカイアークの代表取締役を継承し就任。


社員が会社のファンになることの重要性

平栗氏は、新卒で大企業に入社後、当時13名のスタートアップ「スカイアーク」へ転職。その決め手は「創業者とどこまで行けるか試したい」という強い思いでした。やがて自分自身が創業者以上に会社を好きになり、代表権を継承する覚悟を持つまでに。

経営者一人では限界があります。だからこそ「社員が会社のファンになり、自律的に躍動してくれること」が、組織にパワーと推進力を生むのだと強調しています。


ファンを生み出す組織文化と実践

社員をファンにするために、スカイアークでは次のような取り組みが行われています。

  • フラットなコミュニケーション

    上下関係を超えて「言いたいことを言い合える関係性」をつくる。経営者自身が弱みを見せることで、社員も安心して本音を出せる環境を整えています。アイデアに対してはまず肯定的なリアクションを示し、声を上げやすい文化を醸成。
  • 会社を“コミュニティ”と捉える

    「働き方から笑顔が生まれる社会」というビジョンを、社員一人ひとりが自分の言葉で語れるようにする機会を提供。合わない人は自然に離脱することも尊重し、無理のない関わり方を大切にしています。
  • 社内コミュニケーションの工夫

    有志メンバーによる「コミュニケーションデザインチーム」が社内報やワークショップを企画。社員同士の価値観を共有し、一体感を高めています。AIは振り返りや要約には有効ですが、感情を伴う伝達は人間が担うべきだと位置づけています。

日本人の自信のなさと働き方改革の課題

平栗氏は、日本人が自信を持ちにくい背景に「競争に勝つことが幸せ」と教えられてきた教育の影響を指摘。失敗を恐れる傾向が強いのもこのためだと語ります。

また、働き方改革の多くが「残業削減」など制度づくりで終わっている点を批判。本来の目的は社員が「この会社で働けて良かった」と思える労働幸福度を高めることにあると強調します。

実際に、創業者のビジョンを自分の言葉で語れるようになった時、社員の残業は減りつつ売上は1.3倍に増加した経験も紹介。「なぜやるのか」を自分の言葉で語れることが、自律的な行動を生むカギだとしています。


平栗氏の気づきとこれからの日本

  • インドでの気づき

    デジタルデトックスを伴うコーチング体験を通じ、「外の物差しではなく自分にとっての幸せを言語化すること」が大切だと実感。
  • 若者世代への期待

    今の20〜30代は「自分の人生をどう使うか」を真剣に考え、自己分析能力が高い世代。仕事を人生の一部と捉え、時間の使い方(タイパ)を重視する姿勢に希望を見出しています。
  • グローバル化の必然性

    人口減少に直面する日本では、多文化との協働が必須。東洋文化への関心が世界的に高まる中、日本も閉鎖的でなく地球規模で物事を考える必要があると語ります。

まとめ:ファンが躍動する組織が未来をつくる

平栗氏のインタビューから見えてきたのは、「社員が会社のファンになること」こそが、自律的で強い組織を生む原動力であるということでした。

制度に頼るのではなく、社員一人ひとりが「なぜ働くのか」を自分の言葉で語れる組織づくり。これこそが、これからの働き方改革の本質かもしれません。

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