こんにちは、ワークスタイルテック株式会社のドリーです。私はHRテックの会社を経営しながら、10年以上にわたり人事の世界に携わってきました。今回は、新入社員のオンボーディングについてお話ししたいと思います。
オンボーディングとは?
オンボーディングとは、新入社員がスムーズに会社に馴染み、早く活躍できるようにするプロセスのことです。英語の “Onboarding” には「船に乗る」という意味があり、新しい職場にうまく適応するための支援が必要だという考え方が含まれています。新入社員の多くは、最初はやる気に満ちていますが、しばらくすると「この会社、合わないかも…」と感じる時期が訪れます。この モチベーションの低下 をできるだけ短くし、スムーズに成長できる環境を整えることがオンボーディングのポイントです。
新入社員が陥る “モチベーションカーブ”
一般的に新入社員のモチベーションの流れは次のようになります。
- 入社初日: やる気満々!新しい職場や人間関係に期待が高まる。
- 数週間後: 仕事のやり方や文化の違いに戸惑い、ストレスを感じる。
- 3~6ヶ月後: 「本当にこの会社でやっていけるのか?」と悩む時期が訪れる。
- その後: 会社のやり方を学び、信頼関係を築きながら成長していく。
この 「悩みの時期」 をいかに短縮し、早く会社に適応させるかが重要です。
オンボーディング成功の4つのポイント
1. 簡単な仕事を任せて小さな成功体験を作る
最初から難しい仕事を与えると、新入社員は失敗続きになり、モチベーションが下がります。最初は 小さな成功を積み重ねる ことが大切です。
例:
- 簡単な業務を任せる
- すぐに成果が出るタスクを与える
- 仕事の進め方を丁寧に教える
2. たくさん褒める
新入社員の自己肯定感を高めるために、小さなことでも褒める ことが重要です。
- 「最初からしっかり出社していて素晴らしい」
- 「服装もきちんとしていて好印象」
- 「このタスクを完了させてくれて助かった!」
さらに、みんなの前で褒める ことで、周囲の信頼も得られやすくなります。
3. メンターをつける
新入社員が会社の “暗黙のルール” や “社内のネットワーク” を理解するのをサポートするために、メンターをつける ことが有効です。
メンターの役割:
- 会社のルールや文化を教える
- 誰と話すべきか、社内のキーパーソンを紹介する
- 仕事の進め方を具体的にアドバイスする
メンターは年齢に関係なく、入社が早い社員が担当してもOKです。
4. チームとの関係を築く機会を作る
新入社員が チームと信頼関係を築く機会を積極的に提供しましょう。
例えば、
- 1対1のコーヒーミーティング を設ける
- 食事代を会社が負担 し、チームメンバーと交流を促す
- 最低6人以上のメンバーとカジュアルな会話をする機会を作る
これにより、新入社員は 「チームの一員」 という意識を持ちやすくなり、会社への定着率が向上します。
新入社員が自分でできること
会社側だけでなく、新入社員自身もオンボーディングを成功させるために、次のような行動を取るとよいでしょう。
✅ 「前の会社ではこうだった」ではなく、新しい会社のやり方を学ぶ姿勢を持つ。
✅ どのメンバーと話せば早く会社を理解できるかメンターなどに積極的に聞く。
✅ 早く成果を出すために、簡単なタスクをリクエストする。
✅ 会社の文化や用語を早めにキャッチアップする。
まとめ: オンボーディングの成功が会社の成長を左右する
新入社員のオンボーディングをスムーズに進めることで、
- 社員の早期戦力化
- 離職率の低下
- チームの生産性向上
が実現できます。
また、新入社員が早く活躍できるようになれば、会社にとっても大きなメリットになります。採用にはコストがかかるため、せっかく入社した社員が すぐに辞めてしまうのは大きな損失 です。
もしオンボーディングについて悩んでいる方、具体的なアドバイスが欲しい方は、ぜひコメントやお問い合わせをお寄せください!次回は 「ハイパフォーマンスチームの作り方」 についてお話ししたいと思います。お楽しみに!